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キミのくれたキセキ

2016年01月27日
あれは確か去年の10月半ば。

定期的に受けているムサシの健診時に
久しぶりにコジロウ君も診せに連れてきてくださいと言われていたので
連れて行った。

特に変わった様子は無かったので、「大丈夫ですね!」で終わると思っていた。

けど、コジロウの胸に聴診器を当てたドクターから
「はっきりとした心雑音が聴こえるようになった」
と言われました。
もう投薬を開始しても良いレベルだと思うので
次回検査をして、投薬量を決めて開始しましょう。
との事だった。

突然の宣告に谷底へ叩き落されたような気持ちになったけど
早い段階から投薬を開始すれば、まだまだコジロウは大丈夫!
そんな気持ちも心の片隅にあったりもした。

でも来月には、ちゃんと検査受けなきゃな~なんて思いながらも
そうこうしているうちにムサシが日増しに状態が悪くなっていき
歩くのも辛そうになってきてしまったので
コジロウの検査は後回しになってしまっていた。

そしてムサシの大学付属病院での検査が決まり
今後のムサシの事を考えていると
コジロウの心臓の事も不安になっていき
12月5日に、心臓の状態を検査する為に病院へ行った。

たとえどんな結果が出ようとも心の準備を整えていたので
いかなる言葉が出てこようとも前向きに考えようと思っていた。

いざ診察が始まり
コジロウの胸に聴診器を当て、心臓の音を聴いたドクターから
意外な言葉を聞かされました。

「心雑音、聴こえませんね」

さすがに耳を疑った。

先代もムサシも心臓を患い、完治しない事は重々承知していたので
もう一度良く聴いてみてくださいとお願いし
再度聴診器を当ててもらったが、やっぱり心雑音は聴こえなかった。

念の為に血液検査と心臓のレントゲンも撮ったが
心臓は全く問題なく、血液検査でも他の部位で多少数値が悪いところもあったが
フードを換える程度で改善出来るレベルの結果だった。

その時は不思議な事もあるもんだなで
それ以上深くは考えなかった。
その時は・・・。

けど、ムサシが旅立ち
改めて今回のコジロウの事を思い返して考えてみると
ムサシの状態が急激に悪くなりだした頃と
コジロウに問題が無いという検査結果が出た頃が同じ時期でもあったりしたんだよね。

20080103 

ムサシが旅立った後に色々見たものの中に
ワンコは亡くなる時に家の中の悪いものを一緒に持って行ったり
身代わりになったりするという文章を読んだ時、ハッとしました。

20090419 

大好きな兄ちゃんの悪いとこ、自分が背負って持って行ったんだ・・・。

20090823 

ムサシは本当にコジロウの事が大好きで
一緒にドッグランで遊んでいても
コジロウだけが出てしまうと不安になり
追いかけようとドッグランの柵を飛び越えてまでついていこうとする位
兄ちゃんっ子でもありました。

20120103 

初めて我が家へ来た時からムサシの事を優しく受け入れ
パピ―で手加減知らずな弟を怒る事無く良き遊び相手になっていたのがコジでした。

20141012 

コジロウとムサシが共に暮らした9年の中で
親が思う以上に兄弟の絆を深めていったんだと思います。

20150103 

そして、今まで自分を守ってきてくれた最愛の兄の為に
最後にキセキをおこしてコジロウを守ってくれたんだね。

20150103-2 

実際のところはどうだか分かりません。
けど、消える事の無い心雑音が聴こえなくなったのと
聴診器を当てなくても音が聴こえてきそうな程
ムサシの心臓の鼓動が大きくなってきた頃が同じなので
どうしてもムサシが背負っていったのかなって思ってしまうんだよね。
そう思うと余計に胸が詰まるのも事実だけど。

今は聴こえなくなったけど
今度また心雑音が聴こえるようになるかもしれません。

先の事などわからないけど
ムサシが最後にくれたキセキに感謝しながら
コジロウと共に前へ進んで行こうと思います。

20100810 

コジロウにムサシがいて
ムサシにコジロウがいて本当に良かった。
血を分けた本当の兄弟のようになってくれて良かった。
この兄だからこそ、この弟になったんだと思います。
本当に最幸な兄弟でした。

もうこの兄弟が揃った姿を見る事も写真に残す事も出来ないけど
いつかまた皆が揃った時、以前のように仲良く遊ぶ姿を
一番近くで見られるといいな。
その時ムサシに、「あの時本当はどうだったの?」って聞いてみようと思います。
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未分類 | コメント(8)

あれから

2016年01月24日
相変わらず、ムサシが居なくなってしまった事が
未だに信じられない部分があったりします。

何日か前かな。
運転している時にラジオから流れてきた曲に
今の自分の気持ちを重ね合わせながら聴いていたりしたんだけど
「ふいに消えた鼓動」って歌詞のところで
看取る瞬間の、まさに鼓動が消えていった時の事を
鮮明にフラッシュバックしてしまって
とてもじゃないけど運転出来るような気分じゃなくなった時がありました。
少しずつ涙を流す事は少なくなってきたけど
ムサシの居ない事に慣れるには、まだまだ時間が掛かりそうです。

それと、最後の数ヶ月間を思い返している時に
偶然なのか何なのか、不思議と言うか
これが奇跡なのかと思えるような出来事がありました。

201601231 

ムサシの旅立ちにも関係しているんではないかと思えるような出来事なので
次の機会に綴ってみたいと思います。
未分類 | コメント(4)

御礼と初七日

2016年01月10日
早いもので、ムサシが旅立って一週間
初七日を迎えました。

もう、いつも横になっていた場所には居ないんだっていう事は
少しずつ受け入れようとしているんだけど
朝目覚めた時の、「あぁ、もう居ないんだ」と言う絶望的な喪失感には
いまだに毎朝押し潰されそうになっています。

あの日から家の中の時間が止まったままだったけど
外へ出れば当たり前なんだけど普通に日常が流れていて
それがとても切なく虚無感にさせられちゃってね。

10年も前に看取った子の時は
ものすごく自責の念に駆られたりしたので
とにかく最後まで愛情を注ぎ
病気ならば最善を尽くして看取れば
後悔など残らないと思い、ムサシと接していました。
やれる事はやってあげて看取ったのだから
残るのは達成感なのかと思っていました。

でもやっぱりね、そう上手くはいかなくて
自分を責めずにはいられませんでした。

あの時あの選択をしなければ
ムサシの命はもう少し延びていたのかもしれないって思ってしまったりしてね。
でもそれは決断をムサシが受け入れてくれ
頑張ってくれた事まで否定してしまう事になるので
もう考えないようにしようと思います。

コジロウはというと
旅立つ1時間ほど前からムサシに寄り添い
旅立ってからもムサシの傍にいてくれました。
そしてムサシの身体がなくなってからは
ムサシのハウスに入り、ムサシの匂いに染み着いた毛布の上で
一日中丸まっていました。
9年前に兄として幼いムサシを弟として受け入れ
時にはドッグランで大型犬に襲われかけたムサシを救うため
自分が大怪我を負ってまで守って来た大切な弟を兄として送らなければならない事
コジロウにとっても辛かったんだと思います。

ムサシを失った悲しみは深く
それぞれの時間が止まってしまった我が家だけど
初七日を迎え、ムサシの為にも今日を境に
少しずつ前へ歩き始められたらと思います。
決して悲しみを押し込めるのではなく
泣きたい時には涙を流し、時の流れへ逆らわずに
自然に流れる時間に身を任せながら日常を過ごして行こうと思います。

それと、ムサシの旅立ちに際し
沢山の温かい想いを頂きまして有難うございます。
親が思っていた以上に、ムサシは皆様から可愛がられていたんですね。

旅立ったばかりのムサシへ会いに来てくださいました
ヨーコ様ご一家の皆様

供花を贈ってくださいました
よつばママ様
jun-ta様
とびママ様
Y様
吉岡動物病院様
善行どうぶつ病院様

可愛いブリザードフラワーをあしらった写真立てを贈ってくださった
やえ様
ぽぽママ様

ムサシの旅立ちをブログに綴ってくださいました
よつばママ様
とびママ様
スーさん様
Y様

そしてムサシ と私達へ優しさの溢れるコメントをくださった皆様
本当に有難うございました。
その溢れる優しさが身に沁みました。
コジとムサシと巡り会い、こうしてご縁を持つ事が無ければ
きっとこの広い世界で皆様とお話しする事も
すれ違う事も無く日常を過ごしていただろうなと思います。
コジとムサシが運んできてくれたご縁
自分なりにこれからも大切にしていければなと思います。
あッ、コメントへのお返事は
もう少し待ってくださいね。
もう少し気持ちが落ち着いたら
ちゃんとお返事はさせて頂こうと思います。

空へと上がっていった日と同じように
今日も雲一つない青空が広がっていました。

201601101 

娘達が産まれる前の
コジとムサシと一緒に良く来ていた砂浜。

本当に仲が良さそうに
寄り添いながら砂浜を駆け回っていた白茶と白黒の男の子達。
時には白黒の子が海の中へと飛び込んで行き
白茶の子は、その姿を微笑ましく見守っていました。

あの時と同じように青い空と穏やかに打ち寄せる波なのに
一つだけ違うのは・・・白黒の子が隣に居ないって事。

201601102 

もう一緒に砂浜を走る事も
ゆっくりと一緒に海を眺める事も出来なくなってしまったけど

201601107  

きっと君は近くに来てくれているはずだよね。

肉体は無くなってしまったけれど
君はいつまでも家族の皆の心の中で生き続けます。
いつまでも愛し続けます。
ずっと家族の一員だよ。

201601105 

まだまだ笑顔になるのは難しいけど

201601106 

君が見せてくれた最幸な笑顔に負けないような笑顔に戻れるように
パパとママも頑張ろうと思います。

沢山の愛を有難う。
いっぱいの幸せを有難う。
君と過ごせた日々は輝いていて
これからも心の中で大切にしていくからね。

いつかまた会おう。
いや、絶対にまた戻ってきなさい。

201601104 

その時は両手広げて受け止めてあげるから!
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親愛なるムサシ

2016年01月05日
前回で最後にしようと思ったんだけどね。

最後まで頑張って生きた軌跡を残してあげたくて
こうして綴る事にしました。

ムサシは心臓病の他にクッシングも併発し
皮膚は薄くなり裂けはじめ、筋力はまったくといっていい程
無くなってしまい、歩く事もままならなくなってしまいました。

歩けないけど気分転換にと
コジの散歩が終わった後、ムサシを抱えながら散歩をしていました。

そんな状態なのに、排せつの為に地面へおろすと
尻尾を振って喜んでくれていてね。
歩けなくなってしまったけど
そういう姿を見られるだけで嬉しかった。

それでも日増しに弱っていくムサシ。
そんな時にセカンドオピニオンの先生から
大学病院での検査を勧められました。

意を決して受けたCTとMRIで
脳下垂体に腫瘍がある事が分かりました。
それが原因で副腎から分泌されるホルモンが制御出来なくなり
様々な症状が現れていました。

少しでも症状の改善をと
大学病院から副作用の少ないクッシングの薬を処方されたけど
それすらムサシの身体には合わず、ますます弱っていってしまいました。

そのような状態なのでクッシングの薬は休薬する事にし
それからは少しずつだけど元気も戻ってくるようになりました。

そして12月のクリスマス前には
伊豆まで一緒に旅行へも行けました。

温泉に入ってマッサージした事
家族の皆と24時間過ごせた事で

201601052 

ゆっくりだけど歩けるようにもなっていきました。

201601053 

ムサシなりに楽しんでくれていたんだと思います。

そして旅行からの帰り道では

201601051 

大好きだった海を見せてあげました。

年が明けた1月2日。
呼吸が苦しそうなので病院へ行きレントゲンを撮ると
真っ白になった肺が写し出されていました。
肺水腫まで併発してしまい、利尿剤を処方してもらって
少しでも溜まってしまった水を抜いて楽にさせてあげたかった。

1月3日。
どうしてももう一度海を見せてあげたくて
旅行の帰りに寄った砂浜へ家族の皆と出掛けました。

1月4日。
どうしても出掛けなければならない用事があり
家を出ようとしたところで横になっていたムサシが急変しました。
慌てて抱きかかえ、名前を呼び続けたけど
それまで激しかった鼓動が少しずつ弱くなっていき
そしてその動きを止めました。
居ない時でなく、看取ってもらいたくて急いでしまったんだろうね。
結果的に腕の中で看取ってあげる事が出来たので
これが最後の親孝行だったのかもしれません。

獣医さんからは
本当だったら年を越せはしなかったけど
少しでも一緒にいたいからムサシは頑張ったと話してくれました。
とても食べられる状態ではないはずなのに
旅立つ二日前まで自力で食事していたのも
心配かけまいとしたムサシの姿だったと話してくれました。

昨日まで生きていたムサシが
もう触れる事も出来ず、視界にもいない事が
現実として受け止められないでいます。
その存在が大きすぎて、埋めきらない程の大きな穴が
心に開いています。

最後まで最善をと思っていたけど
色々な後悔が残っています。

201601056 

誰よりも甘えん坊だったムサシ。

201601055 

嬉しさを表現しながら飛び跳ねるように走っていたムサシ。

ムサシと出会え、家族になれた事が誇りでした。
その全てが愛おしくて大好きでした。
掛け替えの無い息子でした。

もっと一緒に居たかった。
寝たきりでもいいから傍にいて欲しかった。
もっと手を掛けさせて欲しかった。
もっともっと愛情を注ぎたかった。
真っ直ぐな瞳で見つめられたかった。

201601054 

もう何処も痛くないね。
もう苦しくないね。
好きなもの、いっぱい食べられるね。
いっぱい走れるね。

ゆっくり休んだら、また戻っておいでね。

ありがとう、ムサシ。
いっぱいいっぱいありがとうね。
愛してるよ。
いつまでも大好きだからね。

すこしだけお別れだね。
気を付けて行くんだよ、ムサシ。
いってらっしゃい、ムサシ。

今までムサシを可愛がってくれた皆様
有難うございました。


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